「時間はいつでもある訳だし、今日無理する必要ないって」
違う。
もう、僕達に残された時間は少ない。
こんな風に過ごせる日は、今日を除いて、もう無い。
それなのに。
ベッドに横たわったまま、独り笑う。
せっかくの最後のチャンスを無駄にした自分を、嗤う。
自分の他に誰も居ない、静まり返った部屋とは裏腹に。
外はとても騒がしいから。
ああ、始まってしまった。
僕は、また、笑った。
悔しくて。
辛くて。
悲しくて。
視界が、ぼやけた。